鍼との出会い<針を体に刺す? それって……>
はり師 きゅう師の賀野敦子(かの あつこ)です。
鍼との出会いは、学生時代の部活動でした。
中学・高校と陸上部。種目はハードル。走って飛んでを繰り返しているうちに、腰に限界がきました。
ある朝、起き上がろうとすると、腰に激痛が…。やっと起き上がっても、トイレ・洗顔、なにをするにも腰が痛い。
一番つらかったのは学校の和式トイレ。しゃがむのも、そこから立ち上がるのもめちゃくちゃ痛くて、苦労したのを今でも鮮明に思い出します。
あまりの痛さに耐えきれなくなり整形外科へ受診するも、「湿布して安静に」と言われ…。
顧問と部活の先輩に相談すると、「鍼治療がいいよ!」とすすめられました。
針を体に刺す? それって痛いよね。
妄想が膨らみ、怖いイメージが頭から離れず、治療をしぶってきました。
でもこの苦痛から早く解放されたくて、意を決して治療院へ。
ドキドキな私を「そんなに鍼は痛くないからねー」と先生は言いながら、腰に刺していきます。
あれっ、ちょっとチクっとしたけど痛くない。なんだー、思っていたより鍼って痛くないんだ。
日に日に痛みがなくなり、1週間で通院終了。
鍼ってすごい!! あんなに腰が痛かったのに、こんなすぐ楽になるなんてー!!
その感動がずっと忘れられなかったのでしょう。
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